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アメリカの“プライベートレーベル”懐中時計にまつわる話

1913年、ジョージ・ドレーブが自分の名前を刻んだプライベートレーベルの懐中時計を注文したとき、まさか2024年に“ジョージ・ドレーブ氏”がその時計を修理することになるとは思いもしなかっただろう。

私の“懐中時計推進計画”がここに再始動する。これまで私の記事を読んできた方なら、私が懐中時計に対して並々ならぬ愛情を抱いていることはご存じだろう。“懐中時計推進計画”とまで揶揄されるほどだ。きっと編集部の誰か、たとえばリッチなどは「懐中時計に関する記事は執筆禁止」と契約に盛り込んで欲しかったと思っているかもしれない。しかしそうはならなかった。そしてまた、今回も懐中時計の話である。最近ではこの情熱が徐々に浸透してきたようで、友人から「初めて懐中時計を買うけれど、何かアドバイスは?」と尋ねられることもある。そんな時、私はいつもこう答える――「アメリカ製のプライベートレーベルの懐中時計を探してみたらどうだろう?」と。

Fred McIntyre
ハミルトン製の懐中時計に“Fred McIntyre”と刻まれた個体が、ボナムスで販売されたことがある。アメリカ人が工業製品としての時計にこれほど美しい仕上げを施していたことを知れば、口コミ第1位のスーパーコピー代引き専門店「アメリカ人は美意識がなかった」とは誰も言えなくなるだろう。Photo courtesy Bonhams.

全米時計収集家協会(NAWCC)のウェブサイトには、プライベートレーベルの懐中時計について詳しい説明が掲載されている。簡単に説明すると、19世紀後半から20世紀初頭にかけてほぼすべてのアメリカの主要時計メーカー(なかにはスイスのメーカーもあった)が、一定の料金を支払えばムーブメントや文字盤に刻まれたテキストを変更するオプションを提供していたのだ。たとえばボールは当初、ハミルトン、エルジン、ウォルサムの時計に自社の名前を刻むことからスタートした(ただし、これは少し複雑なので最適な例ではないかもしれない)。また、シアーズ・ローバックのような大手小売業者はイリノイ社から時計を注文することもあった。この話のなかで特に重要なのは、地元の宝飾店が独自のプライベートレーベルウォッチを外部のブランドから購入していたという点だ。

規模の大小を問わずどの宝飾店でも、最小注文数を満たせば25~50セントの追加費用で自分の店名を文字盤に刻むことができた。ムーブメントに名前を入れる場合、ブランドによっては1ドル程度の追加料金が必要な場合もあったが、その限りではないことも多かった。これは今で言う“ダブルネーム”ウォッチの先駆けと考えればよいだろう。わずかな追加費用で宝飾店は特別で高品質な時計を提供しているように見せることができ、顧客も地元の店名が刻まれた時計を手に入れられたのだ。

私自身も、ゆかりのある都市の名前が刻まれたプライベートレーベルの懐中時計を集めるのが好きだ。ただ時計を収集するだけでなく、“宝探し”のような楽しさも味わえる。現在約12個ほどのコレクションがあるが、いまだに自分の故郷の時計を探し続けている。私の“究極の時計(グレイルウォッチ)”のひとつは“Fred McIntyre”と刻まれた懐中時計だ。彼はかつて“インディアン準州”と呼ばれていた地域で宝飾店を営んでいた人物だが、現代の視点から見るとその名称は不適切かもしれない。それでも、この時計は時代の移り変わりを象徴するひとつの証であり、非常に興味深い。そんななか、父親が“George Draeb Jeweler”という宝飾店の名前が刻まれた懐中時計のeBayリンクを送ってくれた。これはウィスコンシン州ソーヤーの宝飾店で販売されていた時計だった。

Fred McIntyre
もしハミルトン社のグレード926や927を手に取る機会があれば、文字盤に美しい書体で“Fred McIntyre, South McAlester, I.T.”と刻まれていることに気づくだろう。当時の“インディアン準州”を示すものであり、これらの時計は2015年にボナムスで1750ドル(当時のレートで約21万円)で落札された。Photo courtesy Bonhams.

私の祖母は、ウィスコンシン州グリーンベイの北に位置するスタージャン・ベイで育った。この町はかつて造船業で栄え、現在でもその産業が町の経済の重要な一部を占めている。人口1万人弱のこの町は半島に位置し、ミシガン湖からグリーンベイまで船が航行できるようにする運河によって分断されている。運河の南側にあった町は1891年までソーヤー(Sawyer、WI)と呼ばれていたが、その後スタージャン・ベイに吸収された。1940年代まで、あるいは今でも一部の住民にとって南側は“ソーヤー側”と呼ばれている。そしてジョージ・ドレーブ宝飾店は長年、運河の両岸に店舗を構えていた。

George Draeb Jewelery
私はその時計を購入しようとしたが、すでに売れてしまっていた。一時的に落胆したもののそれも束の間だった……、というのも、父がその時計をクリスマスにサプライズプレゼントしてくれたのだ。父と私はやはり考えることが同じようだ。しかし問題があった。まず時計がケースにしっかり収まっておらず、ねじ込み式のベゼルと風防がガタガタと動いていた。そのせいで、すでにヒビが入っていた繊細な文字盤がさらに傷ついてしまったのだ(こういった状態は懐中時計では珍しくない)。さらにもうひとつの問題があった――、時計が動かなかったのだ。さて、1913年にジョージ・ドレーブ(George Draeb)のために作られたこの時計をどうするか? 答えはひとつ、時計をジョージ・ドレーブ氏本人に持ち込む、だ。

George Draeb
ジョージ氏は比較的寡黙な人物だ。彼が目を閉じているのは、単に下を向いていただけで、写真撮影を少しでも楽にしようとする私の冗談に反応しただけなのだ。

この写真に写っているのが3代目のジョージ・ドレーブ氏だ。ただし、“ジョージ・ドレーブ3世”というわけではない。彼の家族は代ごとに名前を飛ばして受け継ぐため、彼の名前はただのジョージ・ドレーブである。話によれば、1904年のある日、ジョージ・A・ドレーブはスタージャン・ベイの通りを歩いていて、20ドル紙幣(現在の価値で約750ドル)を歩道で見つけたという。ジョージ・Aは、8年生(中学2年生)までの教育しか受けておらず、貧しい家庭で育った。しかしそのお金を自分のものにする代わりに、その通りのすべての店を訪ね歩き、落とした人を探したのだ。その誠実さに感銘を受けたのが、宝飾店主のリチャード・ヴァイトリッヒ(Richard Weitlich)である。彼はジョージを店の掃除係として雇い、ジョージはその後、店の仕事を少しずつ覚えていった。最終的にジョージは自分の店を開業し、そのビジネスは現在まで続けている。

George Draeb Jeweler
ジョージ氏が私を店の入口で出迎えてくれたとき、その場にふさわしい懐中時計を持っていた。1913年製のイリノイ グレード69で、文字盤には“George Draeb Jewelers in Sturgeon Bay, Wis.”と刻まれていた。いわば、私がクリスマスに手に入れた時計の“姉妹時計”である。シリアルナンバーは約1万2000番ずれていたため、同じ発注ロットの時計ではなさそうだったが、それでもインタビューのスタートとしては素晴らしかった。

George Draeb
もうひとつの1913年製イリノイ グレード69。

George Draeb
ムーブメント自体は同じものだったが、ケース、ムーブメントの仕上げ、文字盤の仕様は異なっていた。この時計はウィスコンシン州スタージャン・ベイのものだった。

George Draeb
ジョージ氏の祖父が使っていた懐中時計には後年に付けられた懐中時計用チェーンがついており、そこには(予想どおり)“George Draeb”という名前が綴られていたのだ。

ジョージ氏は私のイリノイ製の懐中時計を手に取り、作業台でさっと確認した。この時計はコインシルバー(純銀)製のケースに収められており、彼のゴールドフィルド(金張り)ケースの時計とはその点で異なっていた。時計の問題のひとつはすぐに解決した。この時計はスイングアウトケースと呼ばれる構造で、ベゼルの下に隠しヒンジがある。誰かがムーブメントを見るためにこのケースを開けた際、ケースを閉じるときにリューズを完全に引き出さずに戻してしまったのだ。この時計は手巻き式かつレバーセット式で、ムーブメントと接続する四角い軸がある。この軸を引き出し、慎重に元に戻し、最後にリューズを押し込む際、軸とムーブメントの穴を正確に合わせる必要があるのだ。ジョージ氏はムーブメントとリューズを正しい位置に収め、傷のついたベゼルと風防を元に戻してくれた。

George Draeb
ジョージ・ドレーブ氏が、彼の祖父が約110年前に販売した時計を見つめる。

もうひとつの問題は、テンプの軸が折れていたことだ。これらの懐中時計は大量生産された製品だが、110年前の時計のテンプの軸を探すのは簡単ではない。もちろん新たに作ることもできるが、それにはかなりの費用がかかる。そこで最も現実的な方法として選んだのは、部品取り用のムーブメントが市場に出るのを待つという手段だった。この方法を取ったため、時計の修理が2年以上かかったというわけだ。

私の祖母はつい先日90歳の誕生日を迎えたが、幼少期に見たドレーブの店を覚えているという。その祖母もまた、スタージャン・ベイにゆかりのある別のイリノイ製プライベートレーベル懐中時計を持っている。その時計は、1905年にリチャード・ヴァイトリッヒのために作られたもので、スタージャン・ベイの店名が刻まれていた。11石のレディースサイズの時計で、ムーブメントはグレード33、ケースサイズは0サイズだ。この時計は、私の祖父から祖母への贈り物だった。祖母はスタージャン・ベイで育ったのだ。もしドレーブ家の歴史にゆかりのあるこのような時計を2本も所有することに私が少し罪悪感を覚え、売ることを申し出なかったらどうなるだろう――と思うかもしれない。しかしそんな心配は無用だ。ドレーブ家には時計が十分にあるのだから。

Pocket watch
祖母のリチャード・ヴァイトリッヒの時計、ジョージ・ドレーブのソーヤーの時計、そしてもうひとつの1913年製リチャード・ヴァイトリッヒの時計――その3つが揃った。

George Draeb
ドレーブ氏の店には古い時計や懐中時計を展示するショーケースがあり、これらはドレーブ家の歴史とスタージャン・ベイとの深い関わりを物語るものだ。なかにはグリーンベイ・パッカーズのロゴ入りの時計や、ウィスコンシン時計協会の時計など、ちょっとユニークなものもある。ドレーブ氏のコレクションにはヴァイトリッヒの時計も複数含まれているが、そのなかで特に目を引いたのがもうひとつの1913年製イリノイ グレード69の懐中時計だ。この時計もスイングアウトケース仕様で、1913年に注文されたものだった。この日に私が見た時計は合計で3つ――どれも1913年に祖母が育った地域の、小さな宝飾店から注文された可能性が高い。

“George Draeb Jeweler”のイリノイ製懐中時計。私物だ。

リチャード・ヴァイトリッヒのスタージャン・ベイの時計は私の時計と同じデザインだが、ケースがスイングアウトケースのサイドワインダー仕様になっている。

残念ながら、オメガ時計コピー 代金引換優良サイトリチャード・ヴァイトリッヒのように1800年代後半から1900年代初頭のプライベートレーベル時計を扱っていた多くの宝飾店は、アメリカの時計製造業の衰退とともに消えていった。とはいえ、現在も営業している宝飾店もある。たとえばボストンのシュリーブ・クランプ&ローや、サンフランシスコのシュリーブ&コーがその例だ。一方ですでに廃業したベイリー バンクス&ビドルのような宝飾店は、パテック フィリップとの強い関係があったことで知られている。しかし大都市以外の小さな町でも、宝飾店がプライベートレーベル時計を注文するのは珍しいことではなかった。どんなに小さな町にも(おそらく)、独自の名前を入れた時計を販売する宝飾店があったのだ。

宝飾店の数が多かったこと、そして時計メーカーが卸業者を通じてプライベートレーベルウォッチを容易に提供していたことから、今でも驚くほど多くのプライベートレーベルウォッチが市場に出ている。ただし、それらの多くは良好な状態で残っているわけではないので、購入の際は慎重に検討する必要がある。何を買おうとしているのかをしっかり確認し、その価値に見合った金額を支払う覚悟を持つことだ。いずれプライベートレーベル時計の購入ガイドを書くのも面白いかもしれない。もし、イリノイ製の個体を探してみたいと思うなら、を覗いてみてほしい。NAWCCのフォーラムにあるスレッドを覗いてみてほしい。そこには、知られているすべてのイリノイ製プライベートレーベル時計の記録が掲載されている。そのなかに幸運にも自分の故郷の名前が入った時計が見つかるかもしれない。


昨年リリースされたお気に入りの時計とともに過ごしてみて。

昨年8月のGeneva Watch Daysで、ある時計が発表された。この時計、そしてこのブランドが誕生して以来、私の頭から離れることはなかった。アルビスホルン×マッセナLAB(Albishorn×Massena Lab) マキシグラフこそ、その時計である。最初のリリースを単体ではなくコラボレーションとしたのは大胆な戦略的選択だが、アルビスホルンはすぐに航空にインスパイアされたタイプ 10を単体で発表した。セリタ社のセバスチャン・ショルモンテ(Sébastien Chaulmontet)氏が設立したアルビスホルンがHODINKEEに登場するのは今回が初めてではない。HODINKEE Radioでの彼のインタビューは、ぜひお聴きいただきたい。しかもこのマキシグラフは昨年夏のGeneva Watch Daysにおける我々のお気に入りリスト入りを果たしている。多くの人が、業界にとって低調な年と評したなかで、この時計は私には一服の涼と映った。当然、私は数日間この時計と一緒に過ごし、実物がどのようなものかを確かめたいと思った。

wrist shot of maxigraph
極上ウブロスーパーコピー 代引きアルビスホルンを初めて耳にする人のために言うと、このブランドはヴィンテージに触発された時計を製作している。ただしヴィンテージの復刻にありがちなアイコンの再現でもなく、インスパイアされたものでもない。“イマジナリーヴィンテージ”というアルビスホルンのトレードマークがそれをよく表している。ヴィンテージウォッチのデザイン原則を活用して、ほかにはない個性を感じさせるモダンウォッチをつくるというコンセプトだ。まだ2モデルしか発表されていないため、このコンセプトが支持されるかどうかを判断するにはほかのリリースを待たねばならないとは思うが、私はすでにとても興味をそそられ、傾倒してしまっている。

マキシグラフは、本質的にはモノプッシャーのレガッタクロノグラフである。ブランドの語るストーリーを少し紹介すると、これは1939年に初めて開催されたボルドール・デュ・レマンのためにブランドがデザインしたであろう航海用クロノグラフだという。

running seconds indicator closeup
文字盤にはヴィンテージの特徴が容易に見て取れる。鮮やかな色でプリントされたミニッツトラックとアワートラックがセクター文字盤を埋め尽くしている。すべてのトラックは、微妙に異なる太さやスタイルで表現され、中央のメタリックなトラックが味わい深いアクセントだ。これらのリングからは、この時代のマルチスケールダイヤルによく見られる賑やかなヴィンテージクロノグラフのような印象を受けるが、このモデルではより現代的ですっきりとした美しさも感じられる。スーパールミノバが文字盤上に描く2本のアーチは非常に繊細で、見逃しやすいディテールであろう。これらはすべてボックス状のサファイア風防の下に配されている。

closeup of scales
lume shot
アルビスホルンによる夜光塗料の描写。

文字盤内側のスケールには、10分間のカウントダウンスケールとランニングインジケーターという、おそらく一番興味深いパーツが配置されている。マキシグラフでは、スモールセコンドを省略し、カウントダウンスケールの横に小さな窓を設けた。この窓にはディスクが収められ、青、赤、緑に順に回転することで、クロノグラフを作動させなくても時計が正しく動いていることがわかるようになっている。この種のインジケーターは新しいコンセプトではないが、マキシグラフのものは非常によくできており、時間を確認するたびに色が変化するのを待つのはとても魅力的だと感じた。

マキシグラフの最大にして最もユニークな特徴は、緑色のトラックと赤い針を備えた10分間のレガッタカウントダウントラックである。そしてこれは、アルビスホルンが新しい時計をつくり続ける限りもたらしてくれるであろうものの、いい“インジケーター(指標)”(ダジャレではない)でもある。典型的なレガッタクロノグラフは、カウントダウンが終わってもその表示を繰り返すが、マキシグラフの場合、10分が経過するとレガッタタイマーは停止してカウントダウン針は“0”の位置で静止し、メインのクロノグラフ秒針は動き続ける。クロノグラフがリセットされると、分表示もクロノグラフ秒針も元の位置に戻る。

lugs of maxigraph
crown of maxigraph
ステンレススティール製ケースは直径39mm、厚さ13mmと非常に現代的で、それよりも大きな41mmの両方向回転式SSベゼルを備えている。凹型のベゼルは操作しやすく、十分な抵抗感でスムーズに回転し、黒と赤で着色されたアワートラックとミニッツトラックが刻印されている。10時位置に配されたリューズには、美しいコントラストのビーズブラスト仕上げでアルビスホルンのロゴが大きく刻まれている。鮮やかな赤のアルミニウム製クロノグラフプッシャー(この素材を選んだのは、この彩度の高いアルマイト処理を実現するためだったのだろう)はアグレッシブな稜線を持つ9時位置にあり、操作感は抜群だ。

アルビスホルンによると、マキシグラフは約64時間のパワーリザーブを備えた独自の自動巻きキャリバーを搭載している。ショルモンテ氏のムーブメント開発経歴は非常に豊かで、とくにクロノCOS(クラウンオペレーションシステム)でリチャード・ハブリング(Richard Habring)氏と共同特許を取得したバルジュー7750には定評があり、最も大きな功績のひとつでもある。ラ・ジュー・ペレ社や現在のセリタ社での経験も言うにおよばない。彼の専門性は、この新しいキャリバーが部分的には7750の構造に依拠しているものの、それとは大きく異なり、セリタ社の既存カタログには含まれていない完全オリジナルのものだ。標準的なバルジュー7750ムーブメントの厚さが7.9mmであるのに対し、マキシグラフのキャリバーは延長された約64時間のパワーリザーブ、モノプッシャーの改良、特許取得のレトログラードレガッタカウントダウンを備えながら、6.6mmに抑えられている。実際に手にしてみると、クロノグラフの動作は7750よりもかなり滑らかに感じられた。そのため最初は7750との関連性にまったく気付かず、感心させられた。

pusher closeup
buckle closeup
caseback of maxigraph
時計を裏返すと、ケースバックにはアルビスホルンとマッセナLABのロゴ、そして1939年に第1回ル・ボルドールを受賞した6メートルヨット、イリアムIV号の製図風アートワークが刻印されている。赤いトロピックスタイルのラバーストラップと白いカーフレザーストラップの両方が付属するが、私は100m防水の時計にはラバーストラップが間違いなく適していると感じた。左右非対称のロゴ入りピンバックルもいい味だ。

マッセナLABのコラボレーションのほとんどが完全限定生産であるのに対し、マキシグラフは1バッチごとに25本程度の“限定生産”として発表された。確かにマキシグラフは4995ドル(日本円で約80万円)と、安価な時計ではない。しかしともに時間を過ごしてみて、とくに製造の背景を考慮すると、決して高い価格設定だとは思わない。この希少性は意図的につくり出されたものでもない。このキャリバーに要求される調整と精密さは、手作業の少量生産によってのみ達成可能なのだと、ショルモンテ氏は教えてくれた。快適に着用できるサイズでユニークなムーブメントを搭載した、斬新なレガッタタイマーが5000ドル以下というのは、このセグメントにあって非常にフェアな試みだと思う。市場でこれに似たものを見つけるのは難しいだろう。

maxigraph propped up on valet tray
ウィリアム・マッセナ(William Massena)氏に、この時計がいつまで生産されるのか聞いてみたところ、おそらく今年いっぱいは生産されないだろうとのことだった。マッセナ氏は、「私は、生産中にほとんどの人に見過ごされがちな、少量生産の個性的な時計が大好きなのです」と語った。アルビスホルンとマキシグラフの両方を初期から支えてくれるサポーターに、のちのち隠れた名作として報いる限定生産のアイデアの源泉として、ホイヤーのマレオグラフやジン EZM 1のような、コレクターに愛される時計について言及した。これは確かに興味深い戦略であり、この非常に魅力的な時計は目指した目的をしっかりと果たしており、戦略がうまくいく可能性は十分にある。

アルビスホルン×マッセナLAB マキシグラフ。ケース径39mm(ベゼル41mm)、厚さ13mmのステンレススティール製。100m防水で、モノプッシャークロノグラフと特許取得の10分カウントダウンレガッタタイマーを備えた独自の自動巻きキャリバーを搭載。数量限定生産で、マッセナLABの公式ウェブサイトで販売。詳しくはこちら。


8ラップ OGの復刻プロジェクトの一環として発表された新モデルとして、

プッシュボタンにスティール素材を採用した3つの新しいオプションが登場した。そのうちのひとつはブレスレット仕様となっている。この8ラップがフルメタル仕様として登場するのは今回が初めてではないが、その仕上がりは依然として希少である。今回の最新JDM(日本国内向けモデル)は、過去40年間で最も多作な時計のひとつである8ラップに、3つの異なるテイストを加えている。

timex 8lap metal
これらの新モデルのスペックに触れる前に、少し背景を紹介したい。オリジナルのタイメックス アイアンマンは1986年に登場した(ちなみに僕と同い年だ)。僕が初めて手にした時計は、インディグロ機能を搭載した1992年の画期的なモデルだった(詳しい話はこちらから読める)。8ラップは、2001年までタイメックスで活躍したジョン・ホウリハン(John Houlihan)氏がデザインした。タイメックスの日本部門によれば、パンデミックが終息する直前、彼らはホウリハン氏に連絡を取り、現代的でありながらノスタルジックな観点から8ラップを再現するための協力を依頼したという。その結果誕生したのが2022年のOGエディションであり、その成功以降、タイメックスの日本部門はオリジナルの8ラップのフォルムをベースにした興味深くカラフルなバリエーションを次々と展開している。

供給が限られることも多いが、最信頼性の日本パネライ スーパーコピー代引き専門店!現在タイメックスは8ラップのプラスチックケースモデルを5種類展開している。僕はすべて所有していたが、どれも素晴らしく、価格はセール時で約80ドルから170ドル(日本円で約1万3000円~2万7000円)程度だ。結果それらのコレクションを2本まで絞り込んだ。ひとつは夜光ケースのアブ・ガルシアエディション(下の写真を参照。夜光はスワイプで確認)で、もうひとつはグレーシェードバージョンだ。後者は最近ジェイソン・ヒートン(Jason Heaton)氏にプレゼントした。タイメックスの綴りが“grey”ではなく“gray”になっているのは少し気になるけれど。


今回、すべてSS製のケース、ベゼル、ボタンを備えた新モデルが3色展開で登場した。まずオールブラックのTW5M66500はブレスレット付きで、定価は5万8300円だ。そしてブロンズゴールドトーンのケースに、レジンストラップを組み合わせた8ラップ メタル TW5M66600は5万2800円である。さらにベア(無加工)SS製ケースに、ブラックベゼルとストラップを組み合わせたTW5M66700も5万2800円(すべて税込)だ。注目すべき点として、これら3モデルの製品ページにはすべて、“この商品は限定生産で日本限定です”との記載があるが、Apple PayやGoogle Payを利用して米国への発送が可能であることを確認した。実際、北米在住の知人たちからはすでに手元に届いたとの話を聞いている。ちなみに、僕はまだ購入ボタンをクリックしていない。今年こそは控えめにしたいと思っているのだが…。

all metal timex


いずれにせよ、この3モデルはすべてケース幅39mmで、デジタルディスプレイを搭載し、前面と側面のボタンで操作する仕組みになっている。厚みやラグからラグまでの長さについては確認できていないが、プラスチックケースのモデルではそれぞれ10.5mmと46.3mmだ。機能面では、過去40年間の8ラップの設計を引き継ぎ、時刻と日付の表示に加え、クロノグラフ、アラーム、タイマーを搭載している。これらは、近年の(比較的)手ごろな価格帯のデジタルウォッチではごく一般的な機能だ。ただしこの3モデルはそれほど安価な価格とは言えない。300ドル(日本円で約4万7000円)以上の価格帯で純粋に技術を求めるなら、G-SHOCKやガーミンを選ぶだろう。これらは電波同期、Bluetooth、GPS、さらにはスマートウォッチ的な機能といった、より先進的な技術を備えているからだ。

これは完全にスタイル重視のモデルであり、僕としては狙い撃ちされた気分だ。

我々の考え
言うまでもないが、僕はこのモデルがとても気に入っている。これらは昨年夏に登場した、ビームスのオールメタルリミテッドモデルの延長線上にあるように感じられる。そしてタイメックスの日本部門は、これらがどれほど限定的なものかを明記していないが、現時点では購入可能だ。ただしこれが購入可能な理由は、おそらくプラスチックケースモデルより価格が数倍高いことにあるのだろう。価格が気になる人もいるだろうし、それは理解できる。僕も同じ気持ちだ。しかしG-SHOCKが5600が5600をフルメタル化した際の価格上昇を考えると、納得できる部分もあるだろう。さらに具体的な比較を挙げると、ビームスオールメタル 8ラップの小売価格は6万9850円(税込)で、現在もビームスから購入可能なようだ。

all metal timex
総じて言えば、僕はこのモデルにとても興味を持っており、最終的にはきっと購入してしまうだろうと思っているが、今回のアップグレードに対してこの価格は少し高いと感じる。ただしこの要因は、標準的なプラスチックケースモデルが、その非金属的な特徴をデメリットとして感じさせないからだろう。それに加えて、これらは非常にいい時計だ。これらのプレミアムモデルは、メタルケースが時計としての性能を向上させるために必要とは言いがたい装飾的な要素と感じられるため、対象となるオーディエンスはかなり限られると思う。そしてその理由は、アイアンマンが持つ、誰にでも合う雰囲気にある。これは“ノームコア”なアイコニックウォッチと言えるかもしれない。1993年にビル・クリントン(Bill Clinton)大統領が就任式でこの時計を着用していたが、もし当時メタル版があればそれを選んでいただろうか? 僕はこの時計について、クリントン大統領以上に考えすぎているのだろうか? 多分そうだろうし、おそらく間違いないだろう。

結局のところ8ラップの新たなバリエーションとして、本作をとても気に入っている(特に夜光ケースにはボーナスポイントを与えたい)。しかしこの価格帯は、時計愛好家や8ラップのファンのあいだでも評価が分かれるだろう。いずれにせよ、この時計を手に入れるには日本に目を向ける必要がある。


業界の変化と、自分自身の時計界との関わりを振り返って。

多くのブランドは新たな戦略を模索するべく再び“白紙”に立ち返り、今後5年間の計画を立て直そうとしているように見受けられた。米国のみならず海外の需要動向が見えにくいなか、ブランドのCEOたちは大手グループ内で移動を繰り返し、マーケティング予算の削減も行われた。一方でインディペンデント系のウォッチメーカーはその勢いをますます加速させている。レジェップ・レジェピ(Rexhep Rexhepi)氏、サイモン・ブレット(Simon Brette)氏、シルヴァン・ベルネロン(Sylvain Berneron)氏といった新たなアイコン的存在が生み出す時計は、急激に増加する需要に対して生産が追いつかない状況だ。さらにカリ・ヴティライネン(Sylvain Berneron)氏のような業界のベテランたちも、納品まで驚くほど長い期間を要する予約注文を受注し続けている。

Nivada 'Grey Glow' Chronoking Mecaquartz
極上スーパーコピー時計代金引換専門店そら~編集チームに加わる前の私にとって、この時計はとても特別なプロジェクトだった。

個人的にも、昨年は時計に関する自分の捉え方が大きく変化した年であった。夏ごろからこのサイト上で私の名前を目にするようになったかもしれない……、そう、私はHODINKEEの編集チームに加わったのだ。しかし決して、この職場では新顔というわけではない。2024年の10月で、HODINKEEに関わってから4年が経過した。ではこの4年間、私は何をしていたのか? 簡単に言えば時計へのマニア的な情熱はそのままに、異なる形でそれを仕事にしていたのだ。具体的には、HODINKEE Shopをもっとおもしろい場所にするための商品を見つける仕事をしていた。私が携わっていたのは、かつてHODINKEEが正規小売店として取り扱っていたブランドとの協業だった。過去数年間にショップに登場した限定モデルのいくつかには、私が手がけたものもあっただろう。自分がワクワクするようなものを探し出し、時計愛好家の心に響くものを届ける……、それが私がしてきたことだった。

GW5000 'Screw Back Origin'
Toledano & Chan B01
Nivada Grenchen Depthmaster 'Grey Glow'
Timex Seconde/Seconde
G-SHOCKと協力し、これまで日本国内限定商品(JDM)だったカルト的人気を誇るスクリューバックモデルことGW-5000Uを米国市場に持ち込んだのは特に印象的な出来事だった。またニバダ・グレンヒェンとのコラボで、私の理想を盛り込んだデプスマスターとクロノキングをデザインする機会にも恵まれた。それらはモノクローム配色と大量の夜光塗料を特徴とし、最終的にはGrey Glow(グレー・グロウ)シリーズとして発売された。これらのモデルはすぐに完売した。さらにウニマティック、タイメックス、トレダノ&チャンなどのパートナーたちと特別なローンチに向けて準備を進める過程も非常に楽しい経験だった。そして何より、素晴らしい商品に対して顧客やコレクターが反応してくれる瞬間に最もやりがいを感じた。一方で業界の販売側に数年間身を置いたことで、コスト管理、在庫回転率、売上予測といったビジネス用語が、時計を見るたびに真っ先に頭に浮かぶようになっていた。もはや時計は趣味ではなく、ビジネスそのものになっていたのだ。

そして今、こうして記事の署名欄に自分の名前が掲載されるという新たな立場にいるのは少し不思議な感覚だ。かつてオフィスで時計の話ばかりして同僚を熱いトークに巻き込み、気ままに意見を述べていた私の時計マニアっぷりが実際の仕事へと置き変わってしまったのだから。編集チームに加わってすぐにグラスヒュッテ、クパチーノ、マイアミなどへの出張取材の機会を得て、さまざまな仕事に携わることができたのは幸運だった。今年はさらなる取材が控えており、楽しみな予定がたくさん控えている。

Going down the stairs at the Steve Jobs theater
クパチーノのスティーブ・ジョブズ・シアターにて、Apple Watch Series 10の発表会に参加したときの様子。

私は時計業界の“販売側”にいた経験から、昨年は時計の世界に対して新たな視点を得ることができたと思う。ただ幸いなことに、先ほど挙げたようなビジネス用語が頭を占めることはもうなくなった。少し自己紹介をするなら、私はコレクターであり……いや、訂正しよう、変わった時計が大好きな人間だ。編集チームのなかでオックス・ウント・ユニオールやクロノスイスを所有しているのは私だけだと思う。またランゲとウブロのような異なるブランドは共存できるし、すべきだとも考えている。一方で、時計好きが盛り上がる話題が、必ずしもその裏で実際に売れているものを反映しているわけではないことにも気づいた。私自身の趣味嗜好とはまるで異なる消費者の心情を理解しようと、努める必要があったのだ。HODINKEEのコメント欄における“総意”が、必ずしも売上トレンドに直結するわけではないこともわかった。そう、ケースサイズやデイト窓の有無といった話題も同様だ。自分に向けて作られた時計ではないと感じたとしても、それが悪いというわけではない。重要なのは、誰か別の人のために作られたものだと理解することだ。

では私は時計に対して以前より寛容になれたのだろうか? いや、そうは思わない。製品の成功を評価する基準は多岐にわたるし、大学時代にデザインやタイポグラフィについて厳しい批評を受けた経験があるからこそ、客観的な欠点を見過ごすことはない。だが同時に、その時計が何をしようとしているのかという文脈は非常に重要であり、インターネット上の均一化した趣味嗜好によってこの問題が見過ごされがちであるとも感じる。そのあたりの考えについては、別の記事で詳しく語ることにしよう。

この業界の“こちら側”に来てから、時計が自分にとって何を意味するのか、そしてその魅力をどう語るべきなのかを再発見するチャンスを得たように感じている。言おうとしていることが時計メディアにおける最も陳腐なフレーズであることは承知しているが、私はこの仕事に従事できることをとても幸せだと思っている。趣味が仕事に変わる経験ができる人はそう多くない。そのことを、仕事に疲れたと感じたときは常に自分に言い聞かせるようにしている。ああ、話が少しそれてしまった。

Visiting the Nomos manufacture.
ノモス グラスヒュッテのクロノメトリー工房を訪問。

2024年のハイライトのひとつは、間違いなくドイツのノモス グラスヒュッテを訪れたことだ。てっきり工房見学が旅の目玉になると思っていたが、今回の旅で最も印象に残ったのはドレスデンでひとりランチをとっていたときのことだった。典型的なアメリカ人観光客のようにビールとカリーヴルストを注文していたのだが、ちょうどヴァイスビールを半分ほど飲んだところで隣に座っていた年配の女性がこちらを向き、「ドレスデンで何をしているの?」と話しかけてきた。「時計について書いているんです」と答え、「明日は時計ブランドのノモスを訪れる予定です」と続けた。

基本的に時計界隈の外では、ノモスという名前を知っている人に出会うことは少ない。しかしここはノモスの本拠地であり、多くの時計がドイツ国内市場で販売されていることをすっかり忘れていた。だからこそ彼女が「私が持っている唯一の時計はノモスよ」と言ったときには驚き、うれしくなった。彼女はシンプルさに引かれて、何年も前にその時計を購入したと話してくれた。そこで私は時計マニア特有のうんちくを語り始め、ノモスの歴史について簡単に説明した。しかし食事が冷め始めていたので、話を短く切り上げた。それでもその後、私は笑顔を抑えることができなかった。この出来事が、時計について語ることの本当の楽しさを改めて思い出させてくれたからだ。

Habring Erwin Piece Unique
私の“いとしいしと”(ゴラムの声で)。

Zenith Hodinkee Triple Calendar Meteorite
2024年、私のコレクションにもうひとつ加わったのが、隕石をあしらったゼニスとのコラボレーションだ。まるでこの世のものとは思えないほど素晴らしい。

さて、私自身の時計コレクションについてはどうだろう。昨年はコレクションの整理と統一の一環でいくつかの時計を手放したが、私にとって本当に特別な時計をいくつか迎え入れることもできた。そのひとつが、ハブリング²のエルウィンだ。この時計が届いたのは、私が執筆活動を始めたちょうどそのころで、今でも身につけるたびにワクワクさせてくれる。おそらく、しばらくはこの時計について語り続けることだろう。その一方で、2024年はApple Watchを何年ぶりかに新しく購入した年でもある。選んだのはUltra 2だ。“Designed by Apple in California”と箱に書かれたものが時計と呼べるかどうかというここ10年続いている議論はさておき、私はその議論を超えてこのデバイスが自分の手首に存在する意味を完全に受け入れている。

At a moser party.
短いあいだではあるが、自分をライターや編集者と呼ぶようになってから業界の内外を問わず実に多くの人々と出会ってきた。今年も間違いなく同じような経験ができるだろうし、この文章を読んでいる多くの読者とも直接お会いできることを願っている。私が初めてHODINKEEを読み始めてから、すでに10年以上が経過している。そして今、この場において自分の言葉で発信していくなかで、かつて自分が愛していた“こだわり抜いた視点”と“個性的なアプローチ”を再びHODINKEEに持ち込みたいと思っている。それは私自身が究極の時計マニアであり、かなりの変わり者であるからにほかならない。

もし2024年が業界にとって不安定で混乱した年だったとすれば、2025年はこれからの5年間において業界全体がどの方向に進んでいくのかが明確に示される年になるだろうと思う。だからこれからの時計業界というクレイジーな世界がどこへ向かうのか、一緒にその旅路を楽しもうではないか。間違いなく今年も、語るべき人々、訪れるべき場所、そして紹介すべき時計には事欠かないはずだ。


スピークマリンのWatches&Wonders新作、

スピークマリンのWatches&Wonders新作、

スイスの高級時計ブランド「スピークマリン」は、ブランド初のSS製ブレスレットウォッチとして2022年に誕生した「リップルズ」に、2023年『リップルズ デイト』『リップルズ ブルージーン』の2モデルを追加いたしました。

リップルズ ブルージーン(604015480)

リップルズ デイト(604018040)

リップルズは現代建築からインスピレーションを受け、時計製造のディテールに愛着を持つ現代の美意識の高い人々のためにデザインされたラグジュアリースポーツウォッチで、“ラ・シティ” と名付けられたラウンドでもスクエアでもない独創的なデザインをもつ、スピークマリン初となるブレスレットウォッチ。

『リップルズ デイト』および『リップルズ ブルージーン』の文字盤は、現代アートやモダンな工業デザインに用いられる素材からインスピレーションを得たリップルズウェーブ仕上げが施され、光が当たる角度によって色や模様が変化し、様々な表情を見せてくれます。

スーパーコピーn級品優良通販店波の輝きと未来的なラインのファセットが鮮やかに浮かび上がる文字盤にはポリッシュ仕上げのインデックス、ハート型とスペード型のロジウムプレート針がセットされ、裏蓋と同様に無反射コーティングのサファイアクリスタルに覆われています。

搭載されるマイクロローターを内蔵した自社製ムーブメントSMA03-TD/SMA03-TのTはトラディショナルを表し、スピークマリンがこれまで培ってきた伝統的な時計製造のノウハウが凝縮されています。ケースバックの無反射コーティング処理されたサファイアクリスタルを通して複雑で美しいメカニズムを鑑賞することができます。

ジュネーブストライプ、ロジウムメッキ、インナーアングル、ハンドポリッシュ・アングルなどはラ・ショードフォンの工房で熟練の職人がすべて手作業で仕上げています。

『リップルズ デイト』
■6時位置にセットされたデイト表示は、黒バックに白文字で数字が記され、一目で日付を読み取れると同時に文字盤との調和を果たしています。
■ポリッシュ仕上げのバーインデックス、12時位置のアワーマーカーと対極に位置する日付表示ウィンドウが完璧な視覚的バランスを保っています。

■ウィンドウ内に表示される日付用の数字は細長く未来的な印象を与えます。
■年間250本の限定生産。

【スペック】
リップルズ デイト

ケース素材:SS製(ラ・シティ ケース)
ケースサイズ:径40.30㎜、厚さ9.20mm
ガラス:無反射コーティングサファイアクリスタル、シースルーケースバック
文字盤:ブラックのブラッシュダイヤル、リップルズ専用の仕上げ
針:ビックベン針(ロジウムメッキ)
ムーブメント:SMA03-TDキャリバー、マイクロローター自動巻き
・パワーリザーブ:52時間
・28,800振動
・31石
・ブリッジ・インナーアングル・ロジウムメッキ・ジュネーブストライプ(ハンドフィニッシュド)
機 能:時・分・秒(1時30分の位置にスモールセコンド)・日付表示
防水性:5気圧
ブレスレット:SS製(ケース一体型)
バックル:SS製ダブルフォールディングバックル
発売時期:2023年4月
生産本数:年間限定生産250本
価格:4,049,100円(税込)

『リップルズ ブルージーン』
清々しく爽やかなウォッシュドブルーの文字盤を与えられた『リップルズ ブルージーン』。文字盤に広がる立体的な横波のブルートーンと1時30分の位置にセットされたダークブルーで彩られたスモールセコンドとのハーモニー。そしてロンドンの金融街(シティ)の名を冠した、丸みを帯びていてスクエア&スポーティーでシックな独創的なデザインの「ラ・シティ」ケースとのバランスの取れた調和が素晴らしいタイムピース。

■搭載される新設計のマイクロローター自動巻き、キャリバーSMA03-Tには、ジュネーブストライプ、ロジウムメッキ、インナーアングル、ハンドポリッシュ・アングルなど、すべて手作業で手間と時間をかけて仕上げられています。

■SS製ブレスレットはポリッシュ仕上げとサテン仕上げのリンクが交互に並び、その滑らかさと、しなやかさにより、非常に快適な着け心地を実現。ケースと一体構造のため、人間工学的にも装着感に優れ、脱着時にも安全なダブルフォールディングクラスプを採用。
■60本の限定生産。

【スペック】
リップルズ ブルージーン
ケース素材:SS製(ラ・シティ ケース)
ケースサイズ:径40.30㎜/厚さ9.20mm
ガラス:無反射コーティングサファイアクリスタル、シースルーケースバック
文字盤:ライトブルーのブラッシュダイヤル、リップルズ専用の仕上げ
・ダークブルーダイヤル(1時30分の位置にスモールセコンド)
・針:ビックベン針(ロジウムメッキ)
ムーブメント:SMA03-Tキャリバー、マイクロローター自動巻き
・パワーリザーブ:52時間
・28,800振動
・31石
・ブリッジ・インナーアングル・ロジウムメッキ・ジュネーブストライプ(ハンドフィニッシュド)
機 能:時・分・秒(1時30分の位置にスモールセコンド)
防水性:5気圧
ブレスレット:SS製(ケース一体型)
バックル:SS製ダブルフォールディングバックル
発売時期:2023年4月
生産本数:限定60本
価格:3,896,200円(税込)